当法人は,特定非営利活動法人 天かける、英文名称Pegasus、
中国語名称 天誼、通称を「天かける」といいます。
震災から3年以上経ちましたが、被災者の方々はまだまだご不自由、御不便を来たしておられることと思います。私どものNPOが少しでも皆様のお役にたつことができればと願っています。
NPO法人「天かける」は揺籠から墓場まで、人一生のあらゆる場面で医療が全人的にかつ継続的に行われることを願い設立しました。幸いにも尾道では医師会が患者本位を基本にした地域医療連携システムを尾道方式として構築してきました。尾道の高い高齢化率(国内の10数年先を進んでいるようです)のなかで、患者本人の尊厳を守り、患者が最後まで生を全うできるように医療と介護が一体化した地域ケアシステムが構築されている訳ですが、これをNPOがもう少しお手伝いできればと思い設立しました。
ところで震災により患者情報が消失し、適切な医療を行えないことが指摘されました。以前より国は医療介護の連携実現に向け、どこでもMy病院構想を打ち出し、医療情報を患者自らが管理・活用できることの取り組みを始めようとしていましたが、今まさに、国民一人ひとりの健康や医療の記録を蓄積し必要な時に利用できることの取り組みが必要になってきました。この構想(日本版EHR)では患者は初めての医師に対してでも情報提供することで、過去の、かかりつけ医に準じた自分に適した医療を受けられるようになります。この度、私どもは総務省の健康情報活用基盤構築事業(日本版EHR) の確立・普及に向けた実証実験にかかわらせていただき、さらにそれをより実用的に運用できるようにと総合特区も採択頂きました。関連各位、そして一般国民の方々には多方面からのご支援、ご協力を賜りたくよろしくお願い申します。
2014年3月 NPO法人天かける 代表理事 伊藤 勝陽